「青梅上成木ふれあいの森」 自主活動報告書
平成 22年 10月23日(土) 晴れ
大手会長 殿
運営委員各位 殿
活動責任者 竹中啓二
(活動報告) 竹中啓二
参加者 順不同
前田 |
永山 |
山崎 |
石川 |
竹中 |
松浦 |
曽根 |
中村 |
藤森(立) |
伊藤(倭) |
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総計10名 |
活動目的 :成木活動地域の植物観察会とウコン掘り・下処理
活動スケジュール
8:00 東青梅駅集合
8:30 バス組み到着までにウコンの掘り出しを行なう。
(竹中・前田・伊藤・藤森の4名)
9:30 里仁会館から徒歩にて常盤林道・活動地域を散策
(「さえづりの谷」経由「スミレ道」を通り、イベント看板付近で昼食)
12:00 ウコンの処理があるため早目の下山
13:30 中島工場にてウコンの皮むきと陰干しの下拵え
14:00 解散(バスにて帰途に着く)
車提供者:竹中(人員の送迎)
活動内容
間伐作業 |
道作り作業 |
自然観察 |
木工作業 |
交流活動 |
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秋の草花の 観察 |
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活動特記
@全体の印象
今年は当活動地域においても例年にない異常気象により、植物の生育にも大きな影響があったようで、例年ならもう咲いているはずの花がまだ見られなかったり、既に見頃を過ぎたと思われる花がまだ咲いていたり、多くの山野草の開花が大幅に遅れたり咲き方もあまりきれいではなく、またコナラをはじめ木の実も少なかったようです。
A観察地域散策で見られた植物
・常盤林道沿いにはミゾソバ(紅花、白花)、イヌタデ、ハナタデなどのタデ科の植物が圧倒的に多く、シソ科のエゴマ、ヤマハッカ、セキヤノアキチョウジ、キク科のダンドボロギク、ベニバナボロギク、メナモミ、ハキダメギク、イネ科のチヂミザサ、ササクサ、そしてセリ科のシラネセンキュウも多く見られます。
また、この時期には多くのイネ科の植物やキンミズヒキ、ヌスビトハギ、イノコヅチ、センダングサなどの種子(ヒッツキ虫)が散策中にたくさん足元にくっついてきます。
・数年前にイラクサの道で少し見られたナギナタコウジュが今回は大滝口入口近くの草地に群生しているのを確認。
・時期的にはもう見られないはずなのにシュウカイドウ、ツリフネソウ、キバナアキギリ、ミズヒキ、そして少ないがヨメナ、ノコンギク、ユウガギクなどのノギクの仲間が常盤林道沿いの各所でまだ見られます。
・観察会当日の配布資料の写真にはないが常盤林道山側斜面にコシオガマの花がひとつだけ咲いており、同じく林道山側斜面に一ヶ所だけ数株のイヌショウマを確認。
B少なかったり見られなかった植物
・例年この時期、常盤林道やイラクサの道で見られるキク科のキッコウハグマ、オクモミジハグマ、カシワバハグマ、そして保全地域都標識近くのコウヤボウキは今年はまったく見られませんでした。
・ナンテンハギ、ヤブマメ、ミツバベンケイソウは花期を過ぎたのかまったく見られませんでした。
・ミゾソバに似たママコノシリヌグイは数年間から減っているようで、今回もほとんどがミゾソバ、ミヤマタニソバでママコノシリヌグイはほとんど見られませんでした。
・常盤林道各所で見られるはずのノハラアザミは成木川下流の中州、1ヶ所に数株咲いていただけで他所ではまったく見られず、またトネアザミ、ナンブアザミもまったく見られませんでした。
Cその他、気がついた点
・シソ科のセキヤノアキチョウジは今年は林道沿いの各所でたくさん確認、小さい株にも花を付けており自生数が増えているようです。
・保全地域都標識近くの囲いの中のツルリンドウはツボミがいくつか見られましたが、生育状態が悪く年々減少しているように感じます。(環境不適かも・・・)
・今年の夏に4株確認し、木枝で囲ったスミレ日向道のセンブリは1株は鹿に食べられた?ようですが、3株は無事に開花、現在つぼみもたくさん付けており、数日後にはたくさんの花が咲くと思います。
・アキノキリンソウは常盤林道途中に数本見かけましたが、この地域では年々減少しているようです。
・さえずりの谷に植林したコナラはまた鹿に食べられた?ようで1苗が消滅。
・例年各所で見られたマムシグサの赤い実は今年はとても少なく、常盤林道沿いで1、2ヶ所見られただけでした。
Dウコンの掘り出しと下拵え
・自然観察出発前に掘り出しを行ないましたが予想以上の収穫量にびっくり。
・自然観察終了後に泥をきれいに洗い落とし、中島さんの工場にて前田さん指導のもとに皮剥き、スライス切りにして乾燥用ネットに入れて陰干し。
・後日、乾燥してから粉末処理の予定。
●掘り出したウコンの根と当日の配布資料の写真にはないが今回見られた花や木の実